ロングテールリスクに対する分業型組織の陥る罠
危険で面白くて笑えない例
- バーゼルIII信用リスク評価モデルにおける連鎖倒産確率モデルと信用評価機関の役割
- 公安組織におけるウィルステロ防止策の前提条件
- Googleにおける個人情報保護モデル
- 住基ネット上の個人情報保護モデルと漏洩時の社会システム防衛施策
最初の1つは金融と数学に関する知識がないと楽しめないと思うが、残り3つについては、多少の社会人経験があれば何を言いたいのか、ご推察頂けるだろう。
上記、いずれについても、一度 状況が起こってしまっては取り返しのつかない物事であり、人がその智慧の総力を使って戦わなくてはいけない問題領域である。
しかしながら現実世界では、これら問題領域を取り扱う社会エンティティが、組織誕生の経緯その他の理由によって分断され、問題の全体像を俯瞰する者はどこにも存在しない状況が発生する。
ISO監査に立ち会った事のある社会人であればお解りだろうが、監査モデルの多くは問題領域を取り扱う実行プロセスに関してのみ規定しており、実際の問題そのもの関与することは基本的に無いのだ。
これと同じ、所謂「魂を抜かれた」マネジメントモデルが蔓延した組織において、今回の原発と同じ問題は起こりうる。
そして「魂を抜かれたマネジメント」は、分業型組織において、いつでも、どこでも、あっというまに起こりうるのだ。
上記4つの例については、どこかでブレークダウンして語ってみたい。(でも、1つめは金融工学の専門家様にお願いしたいなw)
対策
ガラス張り化による複眼チェックと歴史の神頼み
オープンソースプロジェクトの生産性と品質・セキュリティの源泉でもある、意思決定と施策の過程・結果をオープンにし、誰からでもアクセス可能とする事である。
これを通じて複眼チェックが可能とになる。
同時に、意思決定者は歴史の神様に見られる事となり、そこに正義が生まれる可能性は高い。
「ガラス張り化」における問題点と解決
ここは秘密。