夜は短し歩けよ乙女

いつものように一人秋葉原を徘徊していると、とらのあな書店の1階で「私を見て」と語りかけてくるコミックあり。人はこれをジャケ買いと呼ぶのだが、而して私はこの珠玉の原作の存在を知るに至ったわけである。
とまぁ、こんな感じにちょっと明治文学を匂わせながらも、どこかポップな文体で綴られた、現代京都を舞台にしたドタバタファンタジーラブコメです。
上記のとおり、コミックの絵が可愛かったのでジャケ買い、なんとなく気になって原作を入手したのがきっかけでした。読み終わって久々のお気に入りの一冊になった今では、本との出会いは奇なものだなぁ・・・といろんな過程に感謝です。なむなむ。

あちこちで起こったドタバタが繋がっていく様は、在りし日のうる星やつらを彷彿とさせます。文学少女シリーズ的に表現するなら、ほわほわしたクリームと甘酸っぱいジャムがクレープではさまれて層を作ってるミルフィーユの様な構成? そして、わかつきめぐみさん、ゆうきまさみ氏の昔の作品にも通じる所もあり、その辺りが好きな人には是非読んで欲しい一冊ですね。