マインド・タイム

良質な古典SFを読みたくなって、ペンローズの「皇帝の新しい心」を読み返し、なんとなく、その後の議論が知りたくなって、そっち系を読んでそうな会社の後輩に尋ねたところ、紹介されたのがこの本。
でも、結論から言うとイマイチ。まずペンローズ(&林一 訳)のストイックな文章を読んだ後では、各所に散らばる筆者のルサンチマンが目障りで仕方が無い・・・。それに加えて「自由意志の問題」という大きな断崖絶壁を目前に、立ち向かうのかと思いきや、その手前の極小ピークに登って満足し、断崖絶壁を登るための手段や道標すらも示せていない。という印象だった。
技術的な側面に対する説明もヌルく、あまり真面目にロジックを追いかけようという気にもなれなかった。誰か「500msの、受動的なアウェアネスのための時間と内観報告のために必要な時間との配分」について書いてある場所があったなら教えてほしい。。。